カテゴリ:制作秘話( 20 )
Why Pocoyo? どうして、ぽこよ?
a0076458_18243916.jpg要約
 正確には、Pocoyoはスペイン語で「Little me(小さな私)」の意味じゃない。本当の翻訳は「not much me(少ない私)」や「a little bit me(ちょっとの私)」になるだろうけど、実際のところスペイン語にも英語にもない言葉だ。でも、この名前には、とてもうっとりするような由来があるんだ(特に僕にはね…)。

 僕たちが番組を手がけ始めた頃、2歳だった娘のベガは寝る前に毎晩お祈りをしていた。
「baby Jesus light of my life, you are a child like me」(スペイン語では、Jesusito de mi vida, tú eres niño como yo) ちゃんとしゃべることができなかったので、「Like me(私のように)」の意味になる「como yo(コモ ヨ)」を「poco yo(ポコ ヨ)」と言っていた。

 この年齢の子どもが言うおかしな言葉は、誰でも好きだ。でも、これは番組の名前にすごくいいと思い、 みんなを説得した。番組タイトルやキャラの名前としてみんなの心に残り、多くの国で見られて、ブランド名になるかと思うと最高だ。その名前が、子供の間違えた言葉から生まれて…、しかも僕の娘の言葉だからね!

Why Pocoyo?
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by transworldcafe | 2006-07-26 00:00 | 制作秘話
GENESIS (IV) 起源4
a0076458_072345.jpg要約
  始めに、「起源」のを読んでください。

 3Dのキャラクターができてからすぐ、僕たちは最初のパイロット版を作った。それを、MIPTV(テレビ番組国際見本市)で売るためにカンヌへ持っていった。ライトウェーブを使って1ヶ月で作り(現在のシリーズはXSIで作っている)、白い背景を使うアイデアだったが、もっと強い印象を与え、もっと売るために海の背景にした。(しかし、これは大きな間違いだった。このことは、「The background Issue」で話すよ)

 ここで、最初のアニマティックとパイロット版を見せるよ。初期のキャラクター・デザインが見られるよ(ダウンロードに時間がかかるけど)。パイロット版では、ぱとのお父さんが見られるし、親達がつまらないと言った音楽も聴ける。見本市でこれを見せた人たちには好評だった。でも、一緒に働きたいと熱心に言ったのは、CITVのスティーヴン・アンドリュー、エマニュエル・Namiech、カールトンの人達、そしてグラナダ・キッズのアン・ブローガンだった。彼らは、契約書にサインをして、「ぽこよ」を起動させようと考えていた。

最初に作ったアニマティック
Download First_Pocoyo_Animatic.mov (3 mb)

パイロット版
セリフは、「ぽこよとダッキーが船に乗っています」「ぽこよ何か見えた?」「ダッキーはあまりボートが好きじゃないようね」 そして、魚を1匹、2匹と数える。
Download First_Pocoyo_Pilot.mov (8 mb)

コメント
 「ダッキー?」「ぱとのお父さん?」と思った方は、「ぱとの真実1」も読んでください。それにしても、数を数えたりして、最初は超教育番組的な流れだったんですね~。

GENESIS (IV)
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by transworldcafe | 2006-07-15 00:00 | 制作秘話
Pococuriosities - Loula (I) ぽこよ好奇心:るーら1
a0076458_20273414.jpg要約
 最初、るーらは女の子じゃなくて、男の子だった。名前は、Lucas(ルーカス)。

 ルーカスは、ギレルモ・ガルシアの愛犬ビーグルの名前。メインキャラが動物なのに人間っぽいものだから、ペットのようなキャラも作ろうということになった。動物としてふるまい、かわいく、いたずら好きで、愛らしいキャラが欲しかった。

 他のキャラと同じようにモデル作りに入り、それはすぐ決まった。でも、似合う色を見つけるのが難しかった。いろんな色の組み合わせを試してみた。画像(fig.1)は、ルーカス(るーら)の最初のモデルだ。

 ロンドンでのミーティングでは、性を変えることにした。メインキャラ達が、男の子と女の子で均等になったほうがいいということで。そこで、名前を変えることになった。

 スタッフは、Lola(ローラ)という名前が好きだった。それは、一般的なスペインの女の子の名前だ。でも、一般的すぎて番組に合わないと、使うことができなかった。親達の提案で、Lo-u-laになる。

 手、頭、しっぽなどを変えていくうちに、ルーカスからローラへ、ローラからるーらになっていった(fig.2)。

 (画像下のつぶやき)
 頭としっぽが小さくなり、鼻が大きくなって色が変わり、耳がもっと脇に寄って、頭の完成度を上げて、体にしわがよらないようにした。比べられる同じポジションの画像を探せなかったんだ…。あまり、気にしないで見て。

Pococuriosities - Loula (I)
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by transworldcafe | 2006-06-23 00:00 | 制作秘話
The Truth about Pato (I) ぱとの真実1
a0076458_19372174.jpgコメント
 かなり、長い内容です。しかも、まだパート1だし…。

 今のぱとは、実は、ぱとの息子なんだそう。作り始めた頃は、ぱとではなく「Duckie(ダッキー)」と呼んでいたとか。

 ギレルモさんの最初のスケッチ(fig.1)。

 当時、こけたり、ぶつかったりした時にはバラバラになってしまう設定だった(fig.2)。

 そして、できたダッキーがこれ(fig.3)。

 ところが、いろんな批判にさらされ、ロンドンのミーティングでも脚本家や教育アドバイザー達に散々言われた。

「アヒルはもっとアヒルらしく見えないと」
「なぜ、アヒルが帽子をかぶっているんだ?」
「バラバラになるのは何? 子供達が怖がるわ」

 こんなやりとりもあった。

「アヒルに見えないのに、アヒル(Duckie)と呼べないよ」
「じゃあ、ぱと(Pato)は?」
「う~ん、ぱと、いいね。スペイン語で意味あるの?」
「えっと…、アヒル…」

 このままでは、ぱとが使えなくなると、足をもう少し太くするなど改良をした。(fig.4)

 それから、くちばしを短くしたり、もっと丸みを加えたりした。(fig.5)

 ただ、改善はしたものの番組には合わないということになり…。

 ぱとは葬られなければならなかった…。

The Truth about Pato (I)
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by transworldcafe | 2006-06-15 00:00 | 制作秘話
Genesis III 起源3
a0076458_2224480.jpg要約
 ルイスと僕は一緒にアイデアを膨らませた。ベッドルームでおもちゃの友達と遊んでいる、実際にいるような男の子を。おもちゃの1つは、おなじみの黄色いゴムのアヒルだ。壁の絵を見てすぐその世界に入ってしまい、アヒルと一緒に冒険をするんだ(僕が以前大好きだったビル・ワターソンの「カルビンとホッブス」のように)。
(画像:カルビンとホッブス)

 僕たちは、ウィンザー・マッケイの「リトル・ニモ」のような夢みたいなイメージが好きで、3D効果でそれを表現できると思った。
(画像:リトル・ニモ)

 僕たちはアイデアをシンプルにし、メインキャラ作りに取り掛かった。最終的にベッドルームはやめて、男の子を非現実世界に直接入れしまい、キャラクターたちもそこで作ることにした。シンプルさは最大の効果を発揮する。その点で背景に気を配った。最初、2タイプの背景を考えていた。完全に白いものと、簡単な木や岩などが入ったやつと。白い背景が好きだったので、木や岩があるものは必要なときに限って使うことにした。ここでは、ジョージ・ハーマンの「クレイジー・キャット」にすごく影響を受けている。
(画像:クレイジー・キャット)

 そして、日本のアニメキャラ、中でも鳥山明の「Dr.スランプ」のアラレちゃんのようなキャラに影響を受けている。
(画像:アラレちゃん)

 僕たちはキャラクターを描き始めた。ルイスは場面やキャラを考え出すにかけては一流だったから、とてもおもしろかった。カルビンたちはなんてラッキーなんだろう。何でもやりたいことをやっている。現実の子供世界では「これはやってはいけません」ばかりなのに。でも、僕たちのぽこよはいい感じに仕上がったと思わないかい?

 音楽は、従来の子供番組のと違うものにしたかった。子供は繰り返す音によく反応し、反復を覚え、気持ちよくなるようだ。ダニと一緒にいくつかのテーマ曲を考え、それを「minimal happy(ミニマル・ハッピー)」と呼んでいた。それから音楽は進化するんだけど(最初のフォーカスグループでお母さん達に音楽がつまらないと言われたんだ!)、これは4年前のサンプルだよ。
(ダウンロードminimal happy)

Genesis III


ルイス? ダニ?って思ったら、「ぽこよ翻訳メモ」、ジンキア・スタッフをチェック!
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by transworldcafe | 2006-06-06 00:00 | 制作秘話
Pococuriosities: Sleepy Bird I ぽこよ好奇心:すりーぴー1
a0076458_912011.jpgコメント
 最初は、Lazy Birdと呼ぼうかと思っていたそうです。だったら、日本名は「れいじー」か…? でも、ちょっと大人っぽい響きだったのと、別にlazy(怠け者)なのではなく、ただいつも寝ているだけだったので、Sleepy Birdに決定したそうです。

 ジンキアではPajarotoと呼んでいるらしい。実は、2002年からジンキアにいるMarotoというスタッフの似顔絵が元になっているんだとか! 元のブログに行くと実際の彼を見れますが、本当に特徴がとらえられていて思わず笑ってしまいました(あ、失礼、失礼)。

 画像の前がMarotoさんで、小さく後ろにいるのがその似顔絵を描いた監督のギレルモさん。

Pococuriosities: Sleepy Bird I
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by transworldcafe | 2006-05-26 00:00 | 制作秘話
The Boy: Pocoyo evolution (I) The Boy:ぽこよの進化1
a0076458_920314.jpg要約
 最初、ぽこよをただ“The Boy”と呼んでいた。「男の子」と、だけ。具体的なアイデアはなかったけれど、怒ったり、笑ったり、好奇心旺盛で、何をするか分からない子供らしい子供にしたかった。 いつもハッピーで、おしゃべりして、とてもかわいい声の「本物の男の子」だ。

 最初のスケッチを見ると、今のぽこよによくなったもんだ! 画像(fig.1)には髪の毛と眉毛がある。おしゃぶりも。スタッフはこのおしゃぶりがとても好きだったけれど、キャラがしゃべるしゃべらないなどを考えなければならなかった。

 画像(Fig.2)では、ヘルメットをかぶっている。最初は鍋のようなもので、後にぽこよの独特な帽子に決定。 前にボタンのあるベビー服のようなものも着せた。

 画像(Fig.3) ははは、これかい? これから始まったなんて、自分達でもおかしいよ。ヘルメットから帽子にして、画像(Fig.4)の3Dモデルを作った。 試行錯誤に1年以上かけて、僕たちは、ぽこよになる男の子のイメージを得た。

The Boy: Pocoyo evolution (I)
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by transworldcafe | 2006-05-24 00:00 | 制作秘話
Genesis II 起源2
a0076458_9351186.jpg要約
 さあ、仕事をするか。世界を変えたいけど、どこから始めたらいいんだ? 息の長いものを作ろう。でも、何を? 映画か、テレビ番組か? ターゲットは? どんなものにする? 人形、粘土細工、アニメ? どうやって売る? どこで売る? どれくらいの価値になるんだろう? どれくらいだったらいいんだ? 次から次へとこんな疑問が…。
 
 ある朝、ルイス・ギャレゴに会いに行った。コールマン・ロペス(CTO)と一緒に3Dモデル、グローバルイルミネーションの新しいシステムに取り組んでいた。コールマンは「アーノルド」のレンダーを研究していて、ルイスは3Dソフトのライトウェーブで同じようなことができないか試していた。僕はルイスのスクリーンにあったものを見た。

(画像)

 イルミネーションのこの手法について聞いたことがなかったし、こんな質感や動きをテレビや映画で見たことがなかった。粘土細工のように見えたけど、違った。興奮に満ちたこの瞬間を覚えている。僕たちが探求するべきものはこれだと思った。

 いかにジンキアがこうした作品に行き着いたかを理解するために、当時アニメ経験が少なかった僕たちの立場に立ってほしい。まず、3D 映画より3D番組のほうが実現可能だった。技術的な観点から、シーン、カメラの動き、小道具やキャラクターを少なくする必要があった。この時、2Dの「シュリケン・スクール」を始めたが、昔ながらのアニメ・スタジオを作っても、コスト競争で中国や韓国と張り合うことに意味はない。でも、3Dアニメ・ファクトリーなら話は違ってくる。

 第二に、少ない費用で今までに見たことのない新しいものを提供できる。市場に出回っている商品と一線を画し、自分達を特徴付けられる。これは、ダーウィン・スタイルであり、突然変異であり、生き残るための差別化となる。第三に、これは一番大事なことだけど、僕たちはリスクを覚悟していた。子供達のためにやっているのだから、もしうまくいかなくても少なくとも自分達を誇りに思える。もし、うまくいったら………、そう、うまくいった。

Genesis II
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by transworldcafe | 2006-05-14 00:00 | 制作秘話
Pococuriosities: Elly I ぽこよ好奇心:えりー 1
a0076458_9515316.jpgコメント
 昔のえりーは、爪や牙、とがったしっぽがあって、名前もElefantaだった。おもちゃを作るために、爪、牙、しっぽを取り除いて、今のようなかわいいえりーになったんだとか。

 よかった…。だって、爪と牙のあるえりーって怖すぎる。

Pococuriosities: Elly I
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by transworldcafe | 2006-05-08 00:00 | 制作秘話
Genesis I  起源1
a0076458_14512249.jpg要約
 2001年、ジンキアが始まったときは、まだ6,7人しかいなかった。みんなインターネットバブル時に成功していた以前の仕事ともつながっていた。前の会社は、メジャーな顧客達のためにサービスを提供していた。株式市場の動きに振り回された挙句、事態が悪化した時、顧客は他の会社に乗り換えていった…。

 だから、ジンキアを始めてすぐ僕たちは決心した。独自の作品を作り、マーケットリーダーになり、仕事の焦点を変える会社になろうと。会社を作ると同時に、困難を乗り越え、顧客に頼らなくていい、何かすごいものを作ろうと。

 ある日、家で娘のベガがテレタビーズを見ていた。以前は特に関心もなかったし、なぜそこまで人気が出たのか分からなかった。ところが、娘は釘付けだ。僕は強い嫉妬を感じた。「なんてラッキーな奴らなんだ。娘の記憶に残るなんて!」と思った瞬間、はっきり分かったのだ。自分達がそうなりたいと。娘だけでなく、姪、甥、友達の子供、そして他の子供達の思い出を作りたいと!!! 今までの子供番組とは違うもので、子供達が笑い喜び、大人達が一緒に楽しんでいる姿を見たい。これは、挑戦だ。そして、ここから全てが始まった…。

Genesis I
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by transworldcafe | 2006-05-04 00:00 | 制作秘話